ご挨拶
“スポーツ医学講座”と聞いて、このホームページをご覧になった方々はどのように思うでしょうか?
“スポーツ選手のための医療をするところ”でしょうか?
“スポーツの好きな人の集まり”と思う方もいるかもしれません。
私たちは“全ての人のための講座“と考えています。
もちろん、スポーツ医学はスポーツ選手を主な対象として発展してきました。しかし、そこで得られた知見は、全ての人に適用可能です。
スポーツや運動は、単にからだを鍛えるだけでなく、病気の予防・改善や心の健康にも役立ちます。さらに、人とのコミュニケーションや日々の活力にも有益となります。2011年に施行されたスポーツ基本法の前文は次の言葉から始まります。「スポーツは世界共通の人類の文化である」
スポーツの持つ多くの価値が認識され、医学教育の指針である“医学教育モデル・コア・カリキュラム” 令和4年改訂版で、“スポーツ医学”が必須の領域として加わりました。この改定を受け、本学ではスポーツ医学講座が新設されました。医学部ではおそらく国公立大学初です。
私たちはスポーツの持つ力を信じ、スポーツ医学を総合医学としてとらえ、多職種の連携により教育、研究、診療に取り組みます。そして、スポーツ選手のパフォーマンス向上はもとより、広く一般人や疾病のある方々においても、運動を手段としたウェルビーイングの実現に取り組みたいと考えています。
本講座では、スポーツ医学を用いた社会貢献も視野に入れています。多職種で活動していきたいと考えておりますので、興味のある方はぜひご連絡ください。